上の写真は団扇製品の一種、「ゆかた団扇」というものです。
柄が丸く長い為、浴衣の帯にさすことができます。
また、コンパクトなサイズなので持ち運びにも便利、
ちょっとした玄関先の夏のインテリアなどにも取り入れられています。
<制作工程>
団扇一本にあたり、表紙、落水紙(薄め)、裏紙の落水紙(厚め)の3枚を用意します。
このうち表紙には長田栄子がオリジナルの絵付けをします。
この絵付けに関しては本人いわく企業秘密だそうです。(笑)
また、落水紙はその名の通り、流し漉いた紙の原料の上から水を落として模様をつけたものです。
これらをきれいに張り合わせて、曲がらないよう乾燥させると上記のような団扇が完成します。
①表紙と落水紙(薄め)を張り合わせます。
落水紙は漉ける程度に漉いているので、表紙の柄が薄く透けます。
張り合わせ後、乾燥させます。
②表紙を柄や色のバランスを見ながらカットします。
センスが問われる作業です(笑)
③表紙と裏紙を団扇の骨に貼る
紙と骨の一本一本に糊をたっぷり塗って、はがれないように張り合わせます。
しわができないように…
張り合わせ後、乾燥させます。
④団扇のサイズに丸くカットします。
余分な紙と一緒に骨ごとはさみでカットしていきます。
⑤細い紙で団扇を縁取りしていきます。
ここでも糊はたっぷり塗ってはがれないように。
難しいですが、楽しい工程です。
●2017年7月16日と17日、ルイーズスクエア青山店にて
ゆかた団扇のワークショップを開催することになりました。
もしご興味ございましたら、以下のフェイスブックにて詳細をご覧頂ければ幸いです。
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