10日から東大襖クラブが襖の張り替え合宿で紙のふるさと福井県越前市大滝町にやってきます。もちろん、自宅の襖も張り替えて頂くので、自分たちの漉いた襖紙がどのように使われて襖となるのかを間近で見ることができます。ここまで大規模な張り替えは貴重な機会ですので、写真、動画でしっかり保存させて頂く予定です。
弊社は襖の紙を漉く会社であり、襖の紙を売っていくには、襖を新しく買う人か、もしくは襖の紙を張り替えたい人がいないといけません。張り替えることができる襖は和襖という、日本古来の襖で、紙を張り替えれば繰り返し使えるもの。一方、量産型で安く生産できるが、紙を張り替えることができない襖もあります。和襖を使いたい人がいなければ、弊社は生き残っていくことができません。
(襖の種類についてはこちらからどうぞ)http://www.fusuma.gr.jp/fusuma/kind.html
「いいものを長く、できるだけ捨てずに、直して使う。」こっちの方が、手間はかかりますが、長期的にみて、コスパが良いでしょう。メンテナンスは面倒だし、人は飽きる生き物だから、新しいものに惹かれるかもしれません。しかし、手をかけることで物に愛着がわき、飽きのこないシンプルなデザインを選んで、季節のもので色を添えるという楽しみもあります。なんとなく、こういう生活を送りたい。そう思って頂けるような提案を続けていきたいと思います。
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